五臓の働きから読み解く経穴の臨床応用 「心」
大好評のハリトヒト。鍼灸院の勉強会
東洋医学の新シリーズ開始です!
テーマは「五臓の働きから読み解く 経穴の臨床応用」
6月は「心」
心系統のあれこれを学びます。
講師は森田智先生 医学博士
(ハリトヒト。鍼灸院 水曜担当)
千葉大学墨田漢方研究所、日本東洋医学サミット会議委員、東京医療福祉専門学校の教員養成科、千葉の鍼灸合同会社など、幅広く活動されています。
舌診をはじめとする東洋医学の診断をテーマに医学博士の学位を取得。
その後も研究や学会、国際会議とマルチに東洋医学の分野で活躍し、
鍼灸臨床はもちろん、さらには教員や教員養成科で教育にも関わっている東洋医学のスペシャリストです。
概要
現地参加
6月25日(水)19:00~21:00
会場:ハリトヒト。鍼灸院(JR飯田橋駅西口より徒歩3分)
費用:6,000円(税込)
配信(後日)
準備ができ次第、配信します
期間は配信後、1カ月程度の予定
費用:5,000円(税込)

以下、森田先生のコメントです。
皆様は、季節と体調との関係を意識したことがあるでしょうか?
勉強会が行われる6月25日(水)は、二十四節気(旧暦における季節の目安)でいうと夏至にあたります。
日本の夏至は、どのような特徴があるのでしょうか?
以下に羅列します。
- 年間で、太陽が最も高い位置を通り、昼の時間が最も長い
- 年間で、気温のピークは夏至から1ヶ月ほど
- 毎年6月21日前後のため、多くの地域は梅雨の真っ只中
まだまだ他にもありますが、1〜2を考えると陽気が大変盛んになる時期だということがわかります。要は暑いんです。また、3によって湿との関係も考慮する必要があります。「暑くてジメジメ」…嫌な時期ですね。
洗濯物が乾きにくくなったり、カビやダニが繁殖したり、食品が傷みやすくなるなど、これだけ生活環境に影響があるのに、その「暑くてジメジメ」が、我々の心と身体に影響を及ぼさない訳がありません。
症状で言うと、頭痛がする、顔がほてる、汗がでやすい、身体がだるい、浮腫みやすい、様々な関節が痛くなる、動悸がする、睡眠の途中で目が覚める、ソワソワ落ち着かない、思い悩む、などです。五臓でいうと心や脾が影響を受けやすい時期になります。
このような時期に、我々鍼灸師は何ができるでしょうか?
そう、ツボに鍼と灸をするのです。むしろそれ以外はできません笑。経絡経穴概論の教科書に記載されている五兪穴、井滎兪経合を覚えているでしょうか?
さらに、各々の五兪穴の主治である心下満、身熱、体重節痛、喘咳寒熱、逆気而泄などを使い分けて治療したことはあるでしょうか?
本勉強会では、心(心系統)の基礎を学び、心の病証に対して、手の少陰心経を用いた選穴を行なっていきます。
例えば、頭痛、顔のほてり、動悸、ソワソワ感、肘内側が痛むなどを訴える患者さんに対して、手の少陰心経の五兪穴を組み合わせて考えると、身熱(体内の熱や炎症)というワードが浮かび上がってきます。
そう考えると、滎穴である少府を使用することで、上記の症状全てに対応することができます。
ここまで読むと、「手の少陰心経で心の病証を治療できるのはわかるけど、湿と関係する脾の病証は、手の少陰心経で治療できるの?」と思われた方々が、いるのではないかと思います。
本勉強会では、そんな疑問にもお答えしたいと思っています。教科書の内容がしっかりと頭に入っていれば、手の少陰心経を用いて、肝心脾肺腎全ての治療が可能になります。きっと東洋医学の理論を用いた治療が楽しくなり、臨床の幅も広がっていくと思います。皆様の奮ってのご参加を、心よりお待ちしています!
受付は6月25日18:59まで
ご参加を「心」よりお待ちしております。
https://peatix.com/event/4432828
(外部サイト)
心→脾→肺→腎→肝の通年企画です
年間スケジュールはこちらをご確認ください
https://haritohito-sinkyu.com/seminar-morita2025/